ぎっくり腰を繰り返す本当の理由とは?腹斜筋・腹横筋の硬化が引き起こす悪循環を構造から解説【基山・鳥栖エリア】

「ぎっくり腰を何度も繰り返す原因は腹斜筋・腹横筋の硬化にあった。体幹インナーマッスルの機能不全のメカニズムをセルフチェック・タイプ別改善法・整骨院でのアプローチとともに専門家が解説します。」

はじめに|ぎっくり腰、また繰り返してしまった…

「重いものを持ったときにまたやってしまった」「年に2〜3回は必ずぎっくり腰になる」「しばらく治っていたのに、ちょっとした動作でまたギクッと…」

ぎっくり腰(急性腰痛)を繰り返す方は非常に多く、「癖になっている」「体質だから仕方ない」と諦めている方も少なくありません。

しかし、ぎっくり腰を繰り返す背景には「体質」ではなく、明確な構造的な原因があります。

その多くが「腹斜筋・腹横筋という体幹インナーマッスルの硬化・機能不全」です。

本来、これらの筋肉は「腰椎を瞬間的に守るコルセット」として機能するはずですが、硬化・機能不全に陥ると、この防御機能が失われ、わずかな動作でも腰椎への急激な負荷を逃がせなくなります。これがぎっくり腰を繰り返す悪循環の正体です。

この記事では、ぎっくり腰を繰り返すメカニズムを解剖学的に解説し、セルフチェックで自分のタイプを把握して、タイプ別の改善法までわかりやすく説明します。

【結論】

ぎっくり腰を繰り返す原因は主に次の5つです。

  • 腹横筋・腹斜筋の硬化による「腰椎の瞬間的な保護機能(腹腔内圧上昇)」の失敗
  • 腹横筋の機能不全による多裂筋との協調性低下と腰椎の不安定性
  • ぎっくり腰後の不完全な回復による筋膜・深層筋の癒着の蓄積
  • 腸腰筋・胸腰筋膜の慢性的な緊張による腰椎への常時過負荷状態
  • 呼吸パターンの乱れによる腹腔内圧調整機能の低下

セルフチェックで原因タイプを確認し、改善しない場合は整形外科や整骨院を受診しましょう。

ぎっくり腰とは?|解剖学的説明

腰椎を守る構造(骨→椎間板→靭帯→体幹筋の順で)

骨(腰椎)・椎間板・靭帯: 腰椎は5つの椎骨で構成され、椎間板と靭帯が椎骨をつなぎます。これらは「受動的な安定化要素」として腰椎を支えますが、急激な動作では体幹筋による「能動的な安定化」が必須です。受動的な要素だけでは急激な負荷を吸収しきれません。

体幹筋の4層構造(外側→内側の順で):

筋肉役割
最外層腹直筋・脊柱起立筋大きな動きの発揮・姿勢保持
中間層外腹斜筋体幹の回旋・側屈・姿勢保持
内側層内腹斜筋・腹横筋腰椎の動的安定・腹腔内圧の調整
最深層多裂筋・腸腰筋腰椎の分節的な安定・前弯の維持

腹腔内圧(IAP)とは何か: 腹腔内圧(Intra-Abdominal Pressure)とは、お腹の内側の圧力です。腹横筋・腹斜筋・骨盤底筋・横隔膜が協調して収縮すると、腹腔内圧が高まり、腰椎を「気球が膨らむように」内側から支えます。重いものを持つ・急に体を動かす前に、この腹腔内圧が瞬間的に高まることで腰椎を守ります。これが「天然のコルセット機能」です。

簡単に言うと: 腰椎を守る最も重要な構造は「腹横筋・腹斜筋が作り出す腹腔内圧」です。この機能が正常に働けば急激な動作でも腰椎が守られますが、機能不全に陥ると「わずかな動作でもギクッとなる」状態になります。

ぎっくり腰が起きる瞬間のメカニズム

正常な場合(腹横筋・腹斜筋が正常に機能している):

  1. 脳が「重いものを持つ」「体を急に動かす」という予測信号を送る
  2. 腹横筋・腹斜筋が動作より0.03〜0.1秒先に収縮し、腹腔内圧を高める
  3. 腰椎が内側から支えられた状態で動作が行われる
  4. 急激な負荷が腰椎にかかっても、内側からのサポートで分散・吸収される

ぎっくり腰が起きる場合(腹横筋・腹斜筋が機能不全):

  1. 脳が動作の予測信号を送る
  2. 腹横筋・腹斜筋の収縮が遅れるまたは不十分(腹腔内圧が高まらない)
  3. 腰椎が無防備な状態で急激な負荷を受ける
  4. 椎間板・靭帯・多裂筋に瞬間的な過負荷がかかり「ギクッ」となる

研究で明らかになっていること: 慢性腰痛・反復性腰痛患者では、健常者と比べて腹横筋の先行収縮(予測的収縮)が明らかに遅れていることが、筋電図研究で繰り返し示されています(Hodges PW, Richardson CA. 1996)。

簡単に言うと: 健康な体では「動く前に」腹横筋が腰を守ります。ぎっくり腰を繰り返す体では「動いてから」しか腹横筋が反応しないため、いつも一瞬守りが間に合わずに腰を痛めます。

ぎっくり腰を繰り返す5つの原因

原因① 腹横筋・腹斜筋の硬化による腹腔内圧調整機能の失敗

構造→何が起こる→症状が出る: 腹横筋・内腹斜筋はコルセットのように胴体を360度取り囲む筋肉です。この筋肉が硬化(短縮・過緊張・筋膜の癒着)すると、「弾力のある伸縮」ができなくなります。腹腔内圧を高めるためには腹横筋が適度に弛緩した状態から瞬間的に収縮する必要がありますが、硬化した筋肉はこの「弛緩→瞬間収縮」というダイナミックな反応ができません。結果として、腹腔内圧の瞬間的な上昇に失敗し、腰椎が無防備になります。

なぜ腹横筋・腹斜筋は硬化するのか:

  • 長時間の座位(デスクワーク)による腹部の持続的な圧迫・不活性化
  • 過去のぎっくり腰・腹部手術・出産後の筋膜癒着
  • 慢性的な腹筋への過剰な力み(力んで腹筋を固める習慣)
  • 逆腹式呼吸(吸うときにお腹をへこませる)による腹横筋の誤作動
  • 腸の問題(便秘・腸の癒着)による腹腔内の筋膜硬化

簡単に言うと: 「腹筋が硬い=腹筋が強い」ではありません。硬すぎる腹筋は弾力を失った「錆びたコルセット」であり、瞬間的に締まる・緩むという動的な機能ができなくなっています。

こんな人に多い:

  • デスクワークが多く腹部をほとんど動かさない方
  • 過去にぎっくり腰・腹部手術・帝王切開を経験した方
  • 「お腹に力を入れていないと不安」という感覚がある方

原因② 腹横筋と多裂筋の協調性低下

構造→何が起こる→症状が出る: 腰椎の安定には腹横筋(前方サポート)と多裂筋(後方サポート)が協調して同時に収縮することが不可欠です(インナーユニットの協調収縮)。一度ぎっくり腰になると、痛みによる防御反応で多裂筋が抑制(痛み回避パターン)されます。この多裂筋の抑制は腰痛が治った後も持続することが研究で示されており(Hides JA. 1996)、次のぎっくり腰が起きやすい「不安定な腰」を作り出します。

簡単に言うと: ぎっくり腰になると「腰の深部の安定筋(多裂筋)」が痛みで休眠状態になります。この休眠は痛みが取れた後も続くため、何もしなければ次のぎっくり腰の種が残り続けます。

こんな人に多い:

  • 過去に何度もぎっくり腰を経験している方
  • ぎっくり腰が「治った」と思ったらまたすぐなった方
  • 腰の安定感がない・ぐらつく感じがある方

原因③ 不完全な回復による筋膜・深層筋の癒着蓄積

構造→何が起こる→症状が出る: ぎっくり腰の急性期に傷ついた筋肉・筋膜は炎症→修復のプロセスで治癒しますが、この修復過程でコラーゲン線維が無秩序に沈着し「癒着」が生じます。特に胸腰筋膜・腰方形筋・多裂筋周辺の癒着は、腰椎周辺の組織の滑走性(スライドする動き)を低下させます。この癒着が次の「ぎっくり腰の火種」となり、わずかな動作でも再発しやすい状態を作り続けます。

簡単に言うと: ぎっくり腰が「治った」状態は「痛みがなくなった」状態であり、「完全に修復された」状態ではありません。不完全な修復で残った癒着が次の再発の土台になっています。

原因④ 腸腰筋・胸腰筋膜の慢性的な緊張

構造→何が起こる→症状が出る: 腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)は腰椎と大腿骨をつなぐ深層の筋肉です。デスクワーク・運動不足で腸腰筋が短縮・過緊張すると、腰椎が前方に引っ張られ続け(常時過前弯)、椎間板・椎間関節への持続的な負荷が高まります。この「常時緊張状態」の腰椎に急激な外力が加わると、インナーマッスルの防御反応が追いつかずにぎっくり腰が起きます。

簡単に言うと: 腸腰筋が硬いと腰椎はすでに「反り気味」の状態でスタートします。そこからさらに急な動作が加わると、腰椎への負荷が一瞬で許容量を超えてしまいます。

原因⑤ 呼吸パターンの乱れと腹腔内圧調整機能の低下

構造→何が起こる→症状が出る: 正常な腹式呼吸では息を吸うと横隔膜が下がり・お腹が膨らみ、息を吐くと腹横筋が自然に収縮して腹腔内圧を調整します。しかし慢性的なストレス・不良姿勢により「胸式呼吸(浅い呼吸)」が習慣化すると、横隔膜・腹横筋の協調的な動きが乱れます。この呼吸パターンの乱れは、腹腔内圧の自動調整機能を直接低下させ、ぎっくり腰の繰り返しにつながります。

簡単に言うと: 「呼吸が浅い」ことは、腰を守る機能が低下しているサインです。正しい腹式呼吸の回復が、ぎっくり腰の予防に直接つながります。

セルフチェック|あなたのぎっくり腰繰り返しタイプはどれ?

チェック①:腹横筋の機能テスト

方法:

  1. 仰向けに寝て両膝を立てる
  2. 人差し指をへそから2〜3cm外側(腹横筋の走行上)に当てる
  3. 「お腹を背骨に向けて引き込む(ドローイン)」を試みる
  4. 指の下で腹横筋が薄く・硬く収縮するのを感じられるかチェックする

判定:

  • 引き込む動作でお腹が全体的に硬くなる(腹直筋も一緒に力む)→腹横筋の選択的収縮ができていない
  • 引き込む動作で息が止まる→腹横筋と呼吸の協調性が乱れている
  • お腹を引き込む感覚が全くわからない→腹横筋の機能不全の可能性が高い

チェック②:タイプ判定チェック

次の質問に「はい/いいえ」で答えてください。

質問はいの場合のタイプ
年に2回以上ぎっくり腰を繰り返している再発性ぎっくり腰タイプ
ぎっくり腰が「治った」後に特に何も対策をしていない不完全回復・癒着蓄積タイプ
デスクワークが長く腹部をほとんど動かさない腹横筋不活性化タイプ
お腹を引き込む感覚が難しい・よくわからない腹横筋機能不全タイプ
呼吸が浅い・肩で呼吸している感じがある呼吸パターン乱れタイプ
過去にぎっくり腰・腹部手術・出産を経験している筋膜癒着タイプ
腰に「安定感がない・ぐらつく」感じがあるインナーユニット機能不全タイプ
ぎっくり腰の直前に「腰が固まっていた」感覚がある腸腰筋・胸腰筋膜硬化タイプ

判定:「はい」が最も多いタイプが優先的に対処すべき原因です。 複数タイプが同数の場合は両タイプへのアプローチを並行して行います。 3タイプ以上が同数の場合は「複合型」として、まず腹横筋の再活性化→呼吸の改善→筋膜リリース→腸腰筋ストレッチの順で進めましょう。

改善方法|タイプ別セルフケア

セルフケア① 腹横筋・腹斜筋タイプ|腹横筋の再活性化(ドローイン)

対象タイプ: 腹横筋機能不全タイプ・全タイプ共通の基礎

急性期のぎっくり腰が落ち着いてから開始します。

開始姿勢: 仰向けに寝て、両膝を90度に曲げて立てます。腰と床の間に自然な隙間(手1枚分)があることを確認します。

動作手順:

  1. 鼻からゆっくり息を吸い、お腹を自然に膨らませる
  2. 口からゆっくり息を吐きながら、おへそを「背骨に向けて・床に向けて」引き込む
  3. この動作の間、腹直筋(お腹の前面)に力が入らないよう意識する(腹横筋のみを選択的に収縮させる)
  4. 引き込んだまま5〜10秒キープ(浅い呼吸は続けてよい・息は止めない)
  5. ゆっくりお腹を緩める
  6. 10回 × 2〜3セット・1日2回(朝・夜)

進化版:四つん這いでのドローイン

  1. 四つん這いになり、背中をテーブルのようにまっすぐにする
  2. 重力に従ってお腹が下に垂れ下がる感覚を確認する
  3. その状態から「お腹を天井に向けて引き上げる(引き込む)」動作を行う
  4. 背中・腰が動かないようにお腹だけを引き上げる
  5. 10秒 × 10回

作用部位: 腹横筋・内腹斜筋・骨盤底筋群・横隔膜

なぜ効くか: 腹横筋の選択的な再活性化により、腰椎の動作前の「先行収縮(予測的収縮)」が回復します。これがぎっくり腰を繰り返さないための最も根本的なアプローチです。

NG動作: お腹全体をギュッと力む(腹直筋も一緒に収縮させる)・息を止める・腰を床に押しつける。これらはすべて腹横筋の選択的収縮を妨げます。

効果判定: 4〜6週間継続後に「重いものを持つ前に自然にお腹が引き込まれる感覚」が出てきたら腹横筋の機能が回復しているサインです。

セルフケア② 呼吸パターン乱れタイプ|腹式呼吸の再学習

対象タイプ: 呼吸パターン乱れタイプ・全タイプの基礎強化

開始姿勢: 仰向けに寝て、両膝を立てます。片手をお腹・片手を胸に置きます。

動作手順:

  1. 鼻から息を吸いながら「お腹の手が上がり・胸の手は動かない」状態を目指す
  2. お腹がゆっくり膨らむ(横隔膜が下がりお腹が押し出される)のを確認する
  3. 口からゆっくり吐きながら「お腹の手が下がり・腹横筋が自然に収縮する」状態を確認する
  4. 1呼吸を5〜6秒(吸い3秒・吐き3秒)でゆっくり行う
  5. 10回 × 朝・昼・夜の3回

作用部位: 横隔膜・腹横筋・骨盤底筋群(インナーユニット全体)

なぜ効くか: 腹式呼吸のたびに腹横筋が自動的に動くため、呼吸を整えるだけで腹横筋の機能を日常的にトレーニングできます。呼吸パターンの改善はインナーユニット全体の協調性回復に最も基礎的で重要なアプローチです。

NG動作: 胸だけで呼吸する(胸式呼吸)・息を吸うときにお腹をへこませる(逆腹式呼吸)。

効果判定: 2〜4週間継続後に「自然と腹式呼吸になっている」感覚・「呼吸が深くなった」感覚が出てきたら改善のサインです。

セルフケア③ 筋膜癒着・腸腰筋タイプ|胸腰筋膜リリース+腸腰筋ストレッチ

対象タイプ: 筋膜癒着タイプ・腸腰筋硬化タイプ

動作① 胸腰筋膜リリース(膝の左右ワイパー):

開始姿勢: 仰向けに寝て、両膝を90度に曲げて立てます。

動作手順:

  1. 両腕を横に広げてアンカーにする
  2. 両膝を揃えてゆっくり右に倒す(床につかない程度)
  3. 腰・背中に「引き伸ばされる感覚」が出る位置で15〜20秒キープ
  4. 中央に戻してから左に倒す
  5. 左右各3〜5回、息を止めずにゆっくり行う

動作② 腸腰筋ストレッチ:

開始姿勢: 床またはマットの上で片膝立ちになります。右足を前に出して90度に曲げ、左膝を床につけます。

動作手順:

  1. 骨盤を正面に向けたまま、体全体をゆっくり前にずらす
  2. 左の鼠径部(太ももの付け根・前面の深部)に伸びる感覚が出る位置で止める
  3. お腹を軽く引き込み、腰が反らないよう意識する
  4. 20〜30秒キープして戻す
  5. 左右各2〜3セット・1日2回(朝・夜)

なぜ効くか: 胸腰筋膜の癒着をリリースすることで腰椎周囲の組織の滑走性が回復し、腹横筋・多裂筋が本来の動きを取り戻しやすくなります。腸腰筋のストレッチで骨盤の常時過前弯が緩和され、腰椎への「常時過負荷状態」が解消されます。

セルフケア④ インナーユニット機能不全タイプ|バードドッグ(協調性トレーニング)

対象タイプ: インナーユニット機能不全タイプ・腹横筋・多裂筋の協調性回復

開始姿勢: 四つん這いになります。手は肩の真下・膝は股関節の真下。背中をテーブルのようにまっすぐに保ちます。

動作手順:

  1. まずドローイン(お腹を引き込む)を行い、腹横筋を先行収縮させる
  2. その状態を保ちながら、右腕を前に・左脚を後ろに同時にゆっくり伸ばす
  3. 腕と脚が床と平行になる高さまで上げる(骨盤が傾かないよう注意)
  4. 5〜10秒キープしてゆっくり戻す
  5. 反対側(左腕・右脚)でも行う
  6. 左右各10回 × 2セット

作用部位: 腹横筋・多裂筋・大臀筋・肩甲骨安定筋群(インナーユニット全体の協調性)

なぜ効くか: ドローインを先行させてからバードドッグを行うことで「腹横筋が先に収縮してから動く」というパターンを体に覚えさせます。これがぎっくり腰を繰り返さないための「神経学的な再プログラム」です。

NG動作: ドローインをせずに動く・骨盤が左右に傾く・腰が反る。これらはすべて腹横筋の先行収縮なしの動作パターンを強化してしまいます。

効果判定: 4〜6週間継続後に「日常の動作でお腹が自然に先に収縮する感覚」が出てきたら機能回復のサインです。

急性期(ぎっくり腰を起こした直後)の対処法

やるべきこと・やってはいけないこと

やるべきことやってはいけないこと
痛みが少ない楽な姿勢で安静にする(横向き・膝の間にクッション)無理に動こうとする・痛みを我慢して歩き回る
冷やす(発症後48時間以内:アイシング15〜20分)急性期に温める・強くマッサージする
痛みのない範囲でゆっくり動く(完全安静はNG)長期の完全安静(体幹筋の萎縮が加速する)
消炎鎮痛薬の使用(市販のロキソプロフェンなど)急性期のストレッチ・体幹トレーニング
整形外科・整骨院に早めに受診する放置して「また治るだろう」と何もしない

完全安静はNG: かつて「ぎっくり腰には安静」と言われていましたが、現在の腰痛ガイドラインでは「痛みのない範囲での活動継続」が推奨されています。長期の完全安静は多裂筋の萎縮・筋膜の癒着を加速させ、次のぎっくり腰の土台を作ります。

りぼん鍼灸整骨院でのアプローチ

急性期の施術

ぎっくり腰の急性期には、立体動態波マイクロカレントを用いた電気療法で炎症の軽減・筋肉の過緊張の緩和を行います。同時に、日常生活での動き方・安静の取り方の指導を行います。

回復期・再発予防期の施術

りぼん整体コース(トリガーポイント療法50分+立体動態波EMS10分+栄養指導)では以下を提供します。

  • トリガーポイント療法: 胸腰筋膜・腰方形筋・梨状筋などに蓄積した癒着・トリガーポイントを解放
  • 筋膜リリース: 腹横筋・腸腰筋・胸腰筋膜の全体的な柔軟性・滑走性の回復
  • 立体動態波EMS: 深層筋(多裂筋・腹横筋)への直接的な電気刺激で機能を再活性化
  • 栄養指導: 分子栄養学に基づいた筋肉・筋膜の修復をサポートする栄養補充の提案
  • ホームエクササイズの指導: 腹横筋再活性化・腹式呼吸・バードドッグの個別指導

料金:※現在LINEクーポン発行中!¥8,800→¥6600で受けることができます!

プラン料金1回あたり
1回¥8,800¥8,800(クーポンで¥2,000OFF)
4回チケット¥32,000¥8,000
6回チケット(おすすめ)¥45,600¥7,600

危険なサイン(レッドフラッグ)|すぐに受診を

以下の症状がある場合は、セルフケアより先に医療機関を受診してください。

  • 両脚のしびれ・脱力が同時に出ている
  • 排尿・排便のコントロールに異常が出た(馬尾症候群の可能性)
  • 安静時にも強い痛みが続く・夜間痛がある
  • 外傷(転倒・強い衝撃)の直後から症状が出た
  • 発熱・急激な体重減少を伴う腰痛
  • ステロイド長期使用・骨粗しょう症がある方での腰痛

まとめ

  • ぎっくり腰を繰り返す根本原因は「腹横筋・腹斜筋の硬化による腹腔内圧調整機能の失敗」と「腹横筋の先行収縮の遅れ」にある
  • 健康な体では「動く前に」腹横筋が収縮して腰椎を守るが、機能不全では「動いてから」しか反応できないため守りが間に合わない
  • ぎっくり腰後の不完全な回復・何も対策しない習慣が癒着・多裂筋の休眠を積み重ね、次の再発の土台を作る
  • ドローイン・腹式呼吸・バードドッグを継続することで「腹横筋が動く前に先行収縮するパターン」を体に覚えさせることが最も根本的な再発予防
  • 急性期には完全安静ではなく「痛みのない範囲での活動継続」が現在の腰痛ガイドラインで推奨されている
  • りぼん整体コースでは筋膜リリース・トリガーポイント療法・EMS・栄養指導を組み合わせて「繰り返さない腰」を目指す

よくある質問

Q. ぎっくり腰は癖になりますか?

A. 「癖になる」というより「繰り返す構造的な原因が放置されている」状態です。腹横筋の機能不全・多裂筋の休眠・筋膜の癒着という根本原因に対処すれば、繰り返しを断ち切ることは可能です。「ぎっくり腰は癖だから仕方ない」という諦めは正確ではありません。

Q. ぎっくり腰になったらすぐに整骨院に行くべきですか?

A. 急性期(発症後24〜48時間)は安静・アイシングが優先です。動けるようになったら早めに整骨院・整形外科を受診することをおすすめします。特に排尿障害・両脚のしびれがある場合は直ちに整形外科を受診してください。早期の専門的なアプローチが、回復を早め・次の再発を防ぐ最善策です。

Q. 腹筋を鍛えればぎっくり腰は防げますか?

A. 「腹筋を鍛える」の内容によって大きく異なります。シットアップ・クランチなどの腹直筋トレーニングだけでは効果が限定的です。ぎっくり腰の予防に最も有効なのは「腹横筋・内腹斜筋というインナーマッスルの機能回復(ドローイン・バードドッグ)」です。腹筋の「強さ」より腹横筋の「先行収縮という機能」を取り戻すことが核心です。

Q. 妊娠・出産後にぎっくり腰を繰り返しやすくなりました。なぜですか?

A. 出産(特に帝王切開)による腹部筋膜の癒着・産後の腹横筋・骨盤底筋の機能低下が主な原因です。また育児での前傾姿勢・抱っこによる腰への反復負荷も加わります。産後のインナーマッスル回復は、ぎっくり腰の再発予防と将来の腰痛予防の両方に重要です。

Q. 腰痛ベルト(コルセット)を使い続けるとぎっくり腰は防げますか?

A. 急性期の使用は有効ですが、長期依存は逆効果です。コルセットが腹横筋の代わりをするため、腹横筋が「サボる」状態が続き、コルセットを外したときにかえって腰が不安定になります。コルセットは急性期の補助具として短期使用にとどめ、並行して腹横筋の機能回復トレーニングを進めることが正しい使い方です。

参考文献

  1. Hodges PW, Richardson CA. Inefficient muscular stabilization of the lumbar spine associated with low back pain. Spine. 1996;21(22):2640-2650.
  2. Hides JA, et al. Multifidus muscle recovery is not automatic after resolution of acute, first-episode low back pain. Spine. 1996;21(23):2763-2769.
  3. 日本整形外科学会・日本腰痛学会監修. 腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版). 南江堂. 2019.
  4. McGill SM. Low Back Disorders: Evidence-Based Prevention and Rehabilitation. Human Kinetics. 2007.
  5. 菊地臣一. 腰痛(第2版). 医学書院. 2014.
  6. Richardson C, et al. Therapeutic Exercise for Lumbopelvic Stabilization. Churchill Livingstone. 2004.

基山町・久留米周辺でぎっくり腰の根本改善を目指したい方は、りぼん鍼灸整骨院へお気軽にご相談ください。

著者情報

成田 祥士(なりた しょうじ)資格: 柔道整復師(国家資格) 臨床歴: 20年 専門分野: 腰椎疾患・ぎっくり腰・体幹インナーマッスル機能評価・トリガーポイント療法・運動療法

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。症状が続く場合は、必ず医師・専門家にご相談ください。